Paris s'éveille! -パリ、刺繍職人への道-

アラフォーでフランス・パリに刺繍留学。現在はパリのアトリエで働く刺繍職人。アトリエのこと、パリの日常生活、おすすめのレストランやパティスリーなどについて綴ります。

映画 Dior et moi (Dior & I ) を観てきました


今日、春からずっと観たかった映画 Dior et moi を観てきました。

インターネットでは春に公開と書いてあったのに、4月になっても5月になってもパリの映画館ではどこもやっておらず。
まさか、パリの映画館で上映しないなんてことはないでしょうね!?と思っていたら、パリ・オートクチュールコレクション開催中の7月8日にようやく公開されました。(多分パリコレに合わせたんでしょうね)

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物語は2012年、ベルギー人のデザイナー、ラフ・シモンズがクリスチャン・ディオールのアトリエでクチュリエ(お針子)たちと顔を合わせるところから始まります。

プレタ・ポルテでは知られる存在ではあっても、オートクチュール未経験。しかもディオールという歴史あるメゾンのデザイナーに就任とあって、映像からもラフ・シモンズがかなりのプレッシャーを感じている様子がひしひしと伝わってきます。
多分、彼はとてもデリケートな人なんだと思う(と勝手に想像)

ムシュー・ディオールが築き上げてきたメゾンの歴史とエスプリを守りつつ、どうやってラフ・シモンズのディオールを完成させていくか。歴史と革新が融合していく様はとても興味深いものでした。

そして、何十年とディオールのアトリエで働いてきた熟練のクチュリエたちの手元が映像にちょこちょこ映るんですが、これぞまさに職人技!私はジャンルを問わず職人の手元を見るのが大好き。あ~もうちょっと長く映してって感じでした。

「Dior」を理解するために、ラフ・シモンズはDiorの膨大な資料をひも解いたり、ノルマンディー地方にあるクリスチャン・ディオールが幼少期を過ごした家(現在は美術館になっています)を見に行ったりしています。

ブログではアップしていませんが、私も昨年クリスチャン・ディオール美術館へ行ってきました。

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ピンクの壁とグレーの屋根がとてもかわいらしいお家。

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そして、お庭にお花が咲き乱れ、ほんとうに美しかった。
まるで「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んだような感じね、と友達と話してたんですが・・・。

こちらがディオールのオートクチュール秋/冬2012-2013のコレクション会場
なんか上のお庭の写真を彷彿させませんか?
この会場に入った人も「不思議の国のアリスみたいね」ってつぶやいてた。
やはりノルマンディの家のお庭を見て、ラフ・シモンズはコレクション会場をお花で埋め尽くしたんだ~
ムシュー・ディオールへのオマージュでしょうかね?
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そしてこちらのドレスは刺繍職人とクチュリエさんたちが徹夜をして仕上げたドレス。
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コレクション当日は、普段は無口であまり感情を表情に出さないラフ・シモンズが感極まる姿が映し出され、胸を打たれました。
今回はフランス語&英語だったので、ぜひ日本語字幕でもう一度見直したい!

私ももうすぐパリの刺繍のアトリエに履歴書を送り、就活を開始する予定。この映画はいいイメージトレーニングになりました(笑)